多くの企業では6月と12月がボーナス月になっていると思います。わたしの勤めている会社もそうです。
あなたの会社のボーナスはいくら(何か月分?)でしょうか。だいたい一般的に2,3か月というところでしょうか?
普通に勤めているだけで、年に2回もボーナスをもらえるなんて、よく考えてみるとすごいこと…。(社長様ありがとうございます)
さてさて、ボーナス月が近づいてくるのと一緒にやってくるのが人事考課。面倒ですよね…。
人事考課とは…?
本記事は、人事考課ってなに?という新社会人の方も読んでいるかもしれないのでざっくりと軽く説明すると。
普段の仕事の頑張り具合・貢献度を正当に評価して、その対価として賃金(ボーナスや毎月のお給料)、昇給(もちろん降級もあります)に反映すること。
あなたはこの一年間(もしくは半年間)、何を頑張りましたか?会社にどんな利益をもたらしましたか?というのを上司にプレゼン(プレゼンというと言い過ぎ?)、自分を評価してもらい、お金(ボーナスやお給料)をたくさんもらおう!ということですね。
多くの会社では年一回の昇給制度を設けているところが多いと思います。そのため、この年2回ある人事考課のうち1回は昇給にも影響する大切なものになってきます。
人事考課の結果によってボーナスが増える。毎月のお給料が増える。
前述の通り、多くの企業ではボーナスは年2回。ボーナス月の前の人事考課の結果がそのままもらえるボーナス金額に影響してきます。
だいたいボーナスは「基本給の○ヵ月分」というのが会社ごとに決まっていると思います。これに人事考課の結果をプラス(もしくはマイナス)していくようなイメージです。
人事考課の結果、「こいつは今期は頑張ったな!」と評価されればボーナスが他社より多くもらえます。逆に「まぁ普通だろう」と評価されれば、プラスαは無しという感じです。あまりないとは思いますが、「こいつダメダメだな」と会社に不利益をもたらすような場合はボーナスをマイナスされることもあります。
そして年1回の昇給に関しては、人事考課の評価結果によって毎月のお給料が変わってきます。頑張りが上司に認められれば、次のステージへ昇ることができるのです。要はランクアップですね。ずっと同じランクにいたのでは給料は不変です。このランクが少しずつあがっていくとそれに伴い基本給や手当等もあがってきます。無論、ランクがアップするにつれこなさなきゃいけない仕事の量も増えるので、一概に昇給(ランクアップ)が良いとは思いませんが…。
フォーマットに従って人事考課を記入
人事考課の多くは、エクセルやワードやデータベース上の文書など各会社によって入力フォーマットが決まっていることが多いです。
その会社にもよりますが、項目数で言えばだいたい15項目程度でしょうか?
例えば以下のような項目などが考えられます。
担当する業務の進行状況については、常に実態をよく把握し、当初の計画に基いた実務展開を行っていたか
多くの場合はこの問いに対して5段階の自己評価を行います。また合わせて自らのコメントを書くことが覆いです。
上司との人事考課面談を行い評価決定
人事考課表を記入した後は上司との面談があります。自分が書いた人事考課表をもとに上司とマンツーマンで面談です。その場で上司の評価がくだります。
人事考課に書いた内容について、少し突っ込んで質問されたりもしますので、自分が書いた内容をしっかりと読み返し受け答えができるように準備しておきましょう。
面談を経て最終的な自分の評価が決定します。この項目は自己評価で「C(普通)」としてたけど、面談でいろいろ話してみたら「おぉ、もっと頑張ってるじゃん。これはB(優秀)でもいいな」等と、1項目ずつ上司とすり合わせていくような感じです。
人事考課を書く際のポイント!
わたしも、かれこれ社会人人生10年近くになります。この10年近く人事考課を書いてきて、自分なりに感じた人事考課を書く際のポイントをまとめておきます。
人事考課表を記入する優先度をさげるな!
仕事にも慣れてくると、それなりの業務量を与えられだんだんと忙しくなると思います。その中で「人事考課表書いてね。締め切りは1週間後だから。よろしく。」なんて上司から指示が来たりします。
「忙しくてそんなの書いてられないよ!後にしよう。」と後回しにして、締め切りギリギリに「もういいや適当に書いて提出しよ」なんてことしてませんか?
ノン!ノン!ノン!
過去に私も優先度下げて対応していた時期もありました…。が!冒頭にも書いたように、この人事考課でボーナスの金額や昇給(給料増えるか、減るか)が決まってきます!
そう!めっちゃ大事なものなんです。優先度下げずにしっかりと書きましょう。これまでの自分の業務を振り返るいい機会でもあります。1日30分でもいいです、しっかり時間をとって人事考課に取り組みましょう。
自己評価は自信を持って高めにしろ!
よくやりがちなのが、人事考課表を書く時に1年なり半年を振り返って、「わたし何もやってないな…」と悲観的になり、人事考課表にマイナスのことばかり書いてしまうこと。
ノン!ノン!ノン!
繰り返しになりますが、人事考課はボーナスや昇給にかかわってくる大切なイベントです。なにを自ら低評価にしているんですか。
人間というのはどうしても "マイナス" の事ばかり考えてしまいがちですが、そこはぐっとこらえて "プラスの事(自分が頑張ったこと)" を振り返ってみてください。日頃から業務をしていて頑張っていないことなんてないはずです。ほんの些細なことでもOKです。自分が今季頑張ったな、と思えることをアピールしていきましょう!
自己評価は数値を用いて具体的に
これはよく言われることで、結構難しいんですがね…。もしかしたら本記事を読んでいるあなたも言われたことはあるのでは?
例えば、計画通り業務を遂行できたか?のような問いに対して以下のように答えたとします。
担当した案件に関しては、おおむね納期通りに対応することができた。また納品後の客先からのクレームもほぼ無く計画通りの業務を遂行できた
いかがでしょうか?突っ込みたくなるのは赤字部分。
まず、「おおむね納期通りに」という点ですがなんかざっくり、ごまかしてる感がありますよね。数値を用いてもう少し具体的に書きたいところです。自分が担当した案件は何件あるのか、そのうち納期通りに対応できたのは何件か?なんてのを数値で書いてみると良いと思います。
次に「クレームもほぼ無く」。これも同じですね。「ほぼ無い」一見よさそうに見えますが、クレームがなかったわけではないということですよね?この場合は、比較に先期の実績値を出して比較してみると頑張った感がでそうです。
この二つを修正すると以下のような感じです(あくまで例として分かりやすく書いています。本番ではもう少し体裁整えて書くのがよいですね)
担当した20案件のうち18件で納期通りに対応することができた。また、納品後の客先からのクレームは2件と、先期のクレーム数10件(先期の担当案件数は15)に比べ約55%程の改善を達成した。
いかがでしょうか?数値があると具体的で説得力が増しますよね?
「20案件担当して18件は納期通り対応できた」、これが「10案件担当して7件納期通りできた」だと少し評価は下がりそうですよね。20案件担当したという点で業務量も並み以上こなし、しかも18件は納期通りと仕事の質も高い、というのをアピールできたりします。
またクレーム数に関しても、担当案件数を数値で表現したことで20案件担当して2件しかクレームこなかったよ!ということがアピールできます。これが10案件担当して2件のクレームだったよ、だと少し評価が下がりそうですしね。また先期の実績値をだすことで、着実に成果だしてるよ!というのもアピールできます。
またこのクレーム数が先期に比べて少なくなった背景には、おそらく何かしらの努力(自身の業務改善)もあると思います。なので、この頑張った点に関しても具体的に実践したことを書いてあげると評価はあがってくると思います。おそらく、人事考課表で業務改善的な項目が別で設けられていると思いますのでそちらに書くのがよいでしょう。
上司は部下を評価してあげたい…
人事考課を書くポイントとはちょっと違いますが…。
上司は(よっぽど変な上司じゃない場合)たいていの場合、部下の努力を評価してあげたいと思っています。そのため、前述のように自己評価がマイナスだとどうしても評価しずらくなってきます。上司が評価しやすくなるように、自己評価はなるべく自信を持って高く望みましょう。自己評価が高すぎても上司との面談でちゃんと補正されるので大丈夫です。自己評価マイナスをプラスにするのはなかなか大変なのですよ…!
そのような上司の意図もくみ取って、人事考課表を書いてみましょう!
まとめ
今回は、お金に直結する人事考課について書いてみました。
会社という組織に属している以上、会社にどれだけ貢献できたか?という点が評価ポイントとなります。日頃からすこしずつ時間をとって自分の業務について振り返ってみるのも良いと思います。期末の人事考課表を記入するのもスムーズにできますしね。
では。